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 筆者は、『聖書』『ノストラダムスの未来記(百選詩集)』を参考に解釈した、国連に代わって登場する「世界(統一)政府」を作品に扱ったことが多い。

 特に、世界政府の初代総統として、世界的映画俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーを参考にしたキャラクターを漫画の中で登場させている。

 別に大した理由があったわけではなく、シュワルツェネッガーがアメリカ大統領になれば、レーガン大統領を超える鷹派の大統領になると思っただけだ。

 それに、ノストラダムスの“最初は愛されたが、後に恐怖される”男が、世界的スーパースターと考えた結果、シュワルツェネッガーしか出てこなかったのだ。

 1992年初頭、「ハイパーサイエンス・コミックシリーズ」の第一巻、『ノストラダムスの大真実』(講談社・コミックス)が最初のシュワルツェネッガー的人物の登場で、以後、『UFO2の大真実』『史上最大の予言書/1999ファイナルカウントダウン/世紀末の大恐怖』『ノストラダムス地獄のXファイル』と、1995年まで世界総統役として連続出演している。

 実は、他にもシュワルツェネッガーを世界総統のモデルにする理由があった。その理由は、シュワルツェネッガーがナチスドイツの総統だったアドルフ・ヒトラーと同じオーストリア生まれだったからだ。

 オーストリアの公用語はドイツ語だし、シュワルツェネッガーも若い頃は、ヒトラーを賛美している。

 このことは2003年10月の「カルフォルニア州知事選挙」でも問題化したが、まさかシュワルツェネッガーがケネディ家の娘と結婚(1986年)するとは、当時は全く思いもしなかった。 
ケネディ家といえば、JFKや弟のロバート・ケネディを例にするまでもなく、暗殺に血塗られた家系である。

 このことは不吉な意味をもっていたが、同時にそれは、アメリカ大統領への最短コースをも意味している。ましてシュワルツェネッガーには超弩級人気がある。本人がその気になれば、アメリカ大統領の座など瞬く間に手に入れるかもしれない。

 だが、結婚当時、シュワルツェネッガーは政界入りを否定しつづけていた。ところが、2003年9月、レーガン大統領の跡を追うようにカルフォルニア州知事に立候補したのである。

 これでシュワルツェネッガーは、ケネディ家とカルフォルニア州というハリウッドのある土地、更にジョージ・ブッシュ大統領にとってカルフォルニアは、イラク戦争以後の不人気を挽回する共和党最大の砦だ。

 これはシュワルツェネッガーにとって、カルフォルニア州知事になることがイコールで、アメリカ大統領への最短距離に立つ男になったことを意味する。

まして妻のマリア・シュライヴァーは、CBSのモーニング・ショーの元・ニュースレポーターだったので、マスコミ戦略や操作には手慣れている。

 じつは、(パパ)ブッシュ大統領の頃(1990年)、シュワルツェネッガーは大統領の諮問機関である保健体育評議会の議長に任命されるが、この当りから共和党と政界との接点が始まっていたのかもしれない。

 しかし、シュワルツェネッガーは現憲法下では絶対に大統領になれない。なぜならアメリカの憲法で、アメリカ生まれ以外の者は大統領に立候補できないと定められているからだ。

 それならシュワルツェネッガーはアメリカ大統領になれないかというと、どっこいそうではない。憲法を改正してしまえばすむからだ。

 日本とは違い、欧米では簡単に憲法は改正される。だから、移民国家としてのアメリカでは、今やそういう縛りは意味を成さなくなっている。

 そうなると、シュワルツェネッガー大統領の夢も決してあり得ない話では無くなってくるのだ。同時に、その頃、中東危機が拡大して国連の機能が果せなくなっていれば、アメリカ主導の強力な世界政府を立ち上げないとも限らない。

 となると、その世界総統の席に、ヒトラーと同じ国の生まれで、ヒトラーを礼賛したシュワルツェネッガーが座ることも、まんざらあり得ないことではなくなる。

 そこで気になるのが、ノストラダムスの次の予言詩である。

「水の宮から三つの者が現れる/水曜日を己の聖日と祝う男が/彼の名声 賞賛 支配 権力は増大し/海や陸 そして東洋にも嵐をもたらす」(『諸世紀』第1巻50)

 つまり、世界を制覇する男は、土曜聖日のユダヤ教、日曜聖日のキリスト教、金曜聖日のイスラム教ではなく、自分の誕生日である木曜日を聖日にしてしまうのだ。

 そこで気になるシュワルツェネッガーの生年月日だが、1947年7月30日である。

 調べたところ、この日は水曜日である。つまりシュワルツェネッガーは第二のヒトラーにはなり得ないという結果になった。めでたしめでたし・・・・とはならない。

 じつは世界総統の椅子に座る男は、一度暗殺されるらしいのだ。それが九死に一生を得て生きかえることが暗示されているのである。

 おそらくそれを見た人々は、奇跡を見る思いで世界総統を救世主の如く崇めるのかもしれない。となると世界総統が蘇った日が木曜日であれば、その日を聖日にする可能性が出てくる。

 シュワルツェネッガーは暗殺の因縁がつづくケネディ家の一員である。暗殺はシュワルツェネッガーに無いとは誰も言うことはできない。

 果してシュワルツェネッガーは、ヒトラーより恐れられる世界総統なのだろうか?

 その答えは、おそらく我々が生きている間に分るだろう。
(03/10/10)
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