ASKA AKIO WORLD サイエンス・エンターテイナー飛鳥昭雄公式サイト
筆取前話バックナンバー
最新の記事へ
後のナンバーへ
第100回
第99回
第98回
第97回
第96回
第95回
第94回
第93回
第92回
第91回
前のナンバーへ
第97回
 日本人はよく「宗教は弱い者が入る」と平気な顔で言う。

 日本人なら、誰でも一度は何処かでそんな言葉を聞いたことがあるはずである。

 ところで、そんな言葉を吐く日本人は、本当に心からそう信じているのだろうか?

 もし本当にそう思っている日本人がいるなら、欧米に赴いた際にでも、日曜日に街の何処にでもある教会のどれかを選び、同じ言葉を胸を張って言ってほしい。

 どうしても日曜日が無理なら、ウィークエンドでもいい、街の中心街に出向き、教会の福祉協会に出入りする大勢の人々に向けて、同じセリフを言ってもらいたい。

 万が一、仮に喧嘩になっても、無宗教の日本人の方が、神を信じる欧米人よりも精神的にも体力的にも強いハズだから、何の心配もないはずである。

 もし、その日本人が欧米で言うのが恥ずかしいなら、インドに行って同じセリフを通訳を使ってでも言ってみたらどうだろう。パキスタンでもいいのではないか。

 無神論の日本人の方が強い理屈なので心配は不要のはずである。

 あるいはイラク、イラン、アフガニスタン、サウジアラビアでもいい、本当に心から自分が常識と信じる「無神論」「無宗教」を標榜するなら、海外でも国内と同じセリフが吐けるはずである。それができないというのであれば、単なる国内向けの強がりであり、島国根性丸い出しの内弁慶の典型ではないだろうか。

 すると、そういう日本人ほどこう言うに違いない。

「そういう問題ではない・・・・」

 では、自分たちが唱える「宗教は弱い者が入る」の言葉の真意とは何なのだろう?

「別に世界に向けて言うには及ばない」

 怖いのだろうか?

「世界とは仲良くするものであり、押し付けることではない」

 大変結構な自己弁護である。

 世界に対して言う勇気は無いが、国内でなら幾らでも言える・・・・・なるほど、お笑いである。同じことを外国人も思うだろう。

 そしてこう言い返されたらどう返事をするのだろうか?

「そういう貴方の国は今どうなっているのですか?」

 縮み切った経済。毎年3万人を超える自殺者の数。10万人を越える登校拒否児童。120万人もの引きこもりの存在。検挙率の最低を更新しつづける日本の警察。貯金ゼロ(本当はマイナス)が激増する家庭経済・・・・・・。

 一体、無宗教が強さの表れであると信じている日本人のどこが強いのか教えて欲しい。

 もしかしたら、海外で血気盛んな人が出てきて、こう言うかもしれない。

「それほど無神論の日本人が強いなら、今この場で戦え」

 本当に、自分の信念に自信があるならやってみるべきだ。まして男なら後を見せるような下劣な真似はできないはずだ。

 しかし、殆どの日本人の男性は、外国人に叩きのめされるのではないだろうか。

 仮に喧嘩でなくてもいい、レスリング、ボクシング、何でもいい。一般人同士で外国人とぶつかってみるべきである。

 しかし、殆ど口ばかりで体力の無い日本男子は、スポーツでも敗北するのではないだろうか。
一体、日本人の「宗教は弱い者が入る」という堂々たる自信は、何処からくるのか教えてほしい。

 日本人は、島国に住んでいる為だろうか、狭い日本の常識だけの中だけで生きている。だから世界の常識が見えない。世界では、中国と北朝鮮と日本以外は、無宗教、無神論の方が非常識なのである。その中で2カ国は無神論の社会主義国で、自由主義圏では日本だけが無神論、無宗教を常識と信じて生きている。

「宗教は弱い者が入る」と中国で言えば、共産党の幹部たちが「宗教は麻薬だ」と合掌連呼し、拍手をしてくれるかもしれない。

 北朝鮮でも、「神は金正日様だけ、他の宗教は不要」と歓喜の声を上げながら、一緒になって喜んでくれるだろう。

 日本は、無神論、無宗教の社会主義に染まった日教組と、左翼思想の文部省教育の中、教育現場で子供たちを官僚思想教育の中に閉じ込めているようだ。日本の子供たちは、無神論を常識と思い込ませるマインドコントロール下に置かれている。

 だから宗教に免疫が無くなり、オウム真理教などが出現すると、宗教とカルトの違いも分らず、純粋な者ほど簡単に引っ掛かってしまうのである。つまり宗教に対して、大人ではないということである。

「宗教は弱い者が入る」・・・・それが正しいなら、なぜ日本は世界最高の宗教大国であるアメリカのポチに成り下がっているのだろうか?
(03/09/26)
UP
前のナンバーへ 次のナンバーへ
COLUMN
筆取前話
浪漫サイエンス
漫狂画人
百鬼夜話
ASKAZEERA支局
 ←BACK