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第84回
 2002年2月16日午後7時、「これまじ」(テレビ朝日)で、ついに怪しいイギリス人たちが登場してきた。彼らは幾つかあるミステリーサークル制作団体の一つである。
 
 彼らのような団体は、今まで夜中しかサークルを制作してこなかったが、今回はTV局の要請で昼間にもサークルを造ることに同意したようだ。勿論、裏をバラせば、既にTVクルーは暗視カメラでサークルを造る全工程を撮影していたのだが、同じTVで見せるなら昼間に造るシーンを見せた方がTV的にもインパクトがあるという意図が入っていたのだ・・・。
 
 とにかく3人で造る場合はあの大きさぐらいが時間的にも限度だろうが、更に巨大なさ―クルになると、倍の6人ほどが必要になる。

 TVでも言っていたが、あれでは磁気が発生したりしないし、麦の結晶構造が変わることも無い。もし彼らのサークルで異変が起きればそれこそ超常現象である。竿、ロープ、踏み板だけで磁気が発生したり、結晶が変化することは無いからだ。もしそうなれば面白いので、一度「と学界」の連中に解明させては如何だろうか。

 既に指摘しておいたことだが、UFO問題を奈落の底へ突き落とし、世界中の目から覆い隠してしまったテクニックとは“何度も落す”ことだ。
世界各地で五角形UFOが目撃され、四角形UFOも写真に撮影されてきた頃、アメリカのエリア51で毎週大勢の人々の前で“秘密実験”が繰り返される。その頃、イギリスの一流新聞にアメリカから「MJ12」のコメントが証拠ファイルと共に公表されるのである。世界中はいよいよ宇宙人の証拠が出て来たかと胸をときめかし始めた直後・・・・・・何処からか、ファイルの大統領のサインがコピーだったことが“暴露”されるのだ。

 一度大きく膨らんだ風船が一気に萎んだときというのは、人々は再び同じ大きさの風船を膨らますことに躊躇するし、二度とそのような無駄な期待もしなくなるものだ。

 それと今回のミステリーサークル制作団体を見てみると非常に奇妙なことに気付くはずである。一方の顔はコンピュータを駆使し、冷徹なほどの計算力でサークルを作り上げるという現実主義者の顔。
もう一つは、サークルデザインを宇宙人からのインスピレーションを受けとって描いていると言い切る非現実的な顔である。これは明かに矛盾する行動パターンである。一人ぐらいならそういうことを言う人間がいるのは分る、だがTVを観ていて分るように、三人とも同じ考えである。これは最初に何かのマニュアルがあると見るほうが非常に分りやすい。

 実際、他のサークル団体も同じように判で押したように「宇宙人からのインスピレーションが下って造っている」と発言する・・・・これは明らかにおかしい。
この“矛盾”が人々に、「あの連中は頭がおかしい」と思わせる効果を生み出す。
と同時に、「あんな頭のおかしな連中が造るミステリーサークルに関るのはやめよう」と思わせ始めるのである。この効果は覿面で、彼らがわざとサークルの作り方を暴露していくほど加速されていく。
こうして「真面目に考えると馬鹿をみるぞ」という空気を作り上げるのだ。

 彼らが造ったサークルで磁気が感知された場合、そのポイントに目視できない低熱プラズマが、ほんの僅か打ちこまれたと思えばいい。別に彼らがサークルを造っている間でなくてもかまわないわけで、軍事衛星を使えばほんの数秒ですむ。後でチョイ。それで終りだ。
もし作業を行っている間に電磁波を照射するなら、少しの間だけサークル内に持ち込んだアルミ箔のカバーを頭から被り、電磁波を防げばすむことである。低熱プラズマなので蒸し焼きになる心配はない。

 それよりも奇妙だったのは、サークルメーカー(私が名付けた造語)を扱った本が、こともあろうに、あの韮沢潤一郎氏の「たま出版」から発行されたということだ。こちらの方が私にとれば遥かに超常現象だった!
(02/02/22)
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