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支局
第58回
 日本人は韓国に経済で百戦百敗しても何も気づかない。
 日本企業は外国の要人や企業と商談をする場合、規模が大きいほど決定を本社に求めようとする。責任回避が最大の目的だ。何かあっても本社に責任を負わすのだ。
 多くの場合、支店長は日本に一時帰国することになる。
 その阿呆な様子を見ていた韓国企業は、トンビに油揚げとサッサと契約を結んでしまうのだ。なぜなら韓国の支店長は本社から全権委譲されているからである。
 一方の日本企業の場合、支店長クラスでも全権を委託されていないことがほとんどだ。
 それからがまたひどいのである。
 支店長が所属する課長の印が書類に必要で、さらに部長の印、専務の印、社長の印とたらい回しされて無駄に時間が消えていく。
 結果、承諾が決まるまで数ヶ月、早くても数週間が無駄に消え去るのである。
 なぜ印鑑が必要かだが、上の者の責任回避が目的だ。
 社長は「専務の印があったではないか」と言い、専務は「部長の印があった」、部長は「課長の印があるので押した」と言い、最も地位が低い者に責任を背負わせるためである。これを「トカゲの尻尾切り」という。日本企業はこの悪習にエネルギーと時間の大変を浪費するようになっている。
 かくして日本企業は韓国に百戦百敗を喫すのである。
 未だに企業トップの連中はそれを直す気がない。だから日本経済が沈没し、最も弱い若者層に尻拭いが回ってくる…そういう仕掛けである。
 だから日本経済はアフリカ以下に沈没するという予測までが登場するのである。
(11/01/25)
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