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第141回 |
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現在の仕事の状況と、これからの近況をお知らせしておきたい。
まずは学研だが、7月にビジュアル中心のUMA本が刊行される予定である。これは4月に発行された『失われた太陽系第10番惑星「NOX」の謎』につづく、NPAシリーズ第32弾目となる。
そのあと、怨霊記にも関連する忌部を訪れ、四国に隠された壮大な謎を解き明かす「総力特集」の企画が待ち構えている。
その間、「月刊ムー」には、ほぼ毎月「UMA極秘レポート」を連載し、秋には6月号と同じく漫画版NPAの付録漫画が予定されている。他にも、秋以降に漫画3本立ての「超常極秘ファイルASKA」の第3弾、NPAシリーズ第33弾目が予定されている。
長年、ムー編集部ではタブーだった、漫画版のムーは失敗するというジンクスは、1986年11月に発行された「COMIC ムー」の売れ行き不調に始まり、2004年7月から2冊刊行された「MANGA ムー」の売れ行き不振で決定的なものとなった。
しかし、ムー編集部は諦めなかった。今度は飛鳥昭雄だけに絞り込む戦略が立てられ、2005年9月には、飛鳥漫画3本立てと企画物を中心とした「飛鳥昭雄の超常極秘ファイル」が発行される。
しかしである、残念ながら結果はあまり芳しくなく、NPAシリーズと比較すると絶賛とは言えない売れ行きだった。というより飛鳥ファンの殆どが、この本の発行を知らなかったのである。
原因はさらにあった。ムー別冊として雑誌コードで発行されたため、書店に置かれる期間は長くても1月しかなく、残っていた本も返本されてしまったからだ。結果、読者の目に留まることが少なくなる。
雑誌は「Amazon」や「セブンアンドワイ」等のネット書店に登録されないため、時機を逸して購入したい読者がいても、ネット購入が不可能になってしまった。
そこで今度は、雑誌コードではなく新書コードで出されることになる。NPAシリーズが増刷を繰り返す人気商品である以上、その飛鳥漫画3本立てが売れないはずがないという編集部の意地があった。
そして、2006年9月、新書コードの『超常極秘ファイルASKA』が刊行され、ネットでも購入できるようになって一気に軌道に乗った。2007年5月には新装開店第2弾(正確には第3弾)として『超常極秘ファイルASKA サレム』が刊行、秋以降には次弾も予定されている。
こうしてムー編集部は、長年トラウマとして残っていた積年のジンクスを打破することができたのである。
さらに編集部は、今年の8月を目処に、飛鳥漫画を中心としたコンビニ漫画を発行することになる。
発行順などの詳細はまだ未定だが、小学館が発行した「ザ★超能力」「ザ★怪奇」をはじめ、講談社が発売発行した「ハイパーサイエンス・コミックシリーズ」、アスペクトが発行した新しい「ショック★サイエンス・シリーズ」も再登場するかもしれない。
一方、徳間書店だが、超知ライブラリー特別バージョンの“ASUKA AMAZING FILES/第1弾”の大型本、『完全ファイルUFO&プラズマ兵器』が増刷されることに決まった。発行されたのは2005年8月だった。
1冊2600円+税と大変高額であるにも関わらず、ネット書店で在庫切れが続出したためだ。これで飛鳥本は値段や販売月にほとんど左右されないことが証明された。出版界では、2月、8月に発行した本は売れないジンクスがあるからだ。これは出版に限らず「二八」だけは避ける傾向にある。
徳間書店からは2007年1月に、飛鳥昭雄の第3弾として『ヨハネの黙示録&ハルマゲドンの巻「言霊でしか解けない」聖書』も発行したが、1冊1800円+税と高額であるにも関わらず、売れ行きは好調である。そのうち増刷されるだろう。
今年の8月(予定)には、徳間書店から『聖徳太子の未来記(仮題)』が山上智氏の協力で発行される。以前は「未然紀」だったが、いよいよ「未来記」に突入することになる。
他にも飛鳥本の発行が他社で予定されているが、それはまた日を改めて報告することにしたい。■
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(07/05/12) |
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