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第61回
 日本では小さな出来事でしか伝えられていないが、非常に重要なニュースが一つある。
 リビアのカダフィ政権が民衆を発砲している最中、リビア政府軍の攻撃に先頭切って乗り出したアメリカは、途中でNATOに全権を押し付けようとしている。
 今、イギリス等の多国籍軍が、カダフィの政府軍への地上攻撃を行っているが、その主導権をゴッソリNATOに押し付けるというのである。それに賛成するのは案の定イギリスで、NATOへの完全移行が望ましいと主張している。
 3月24日、ヨーロッパの大使級の会議が行われ、そこで「NATOは監視任務は引き受けるが、軍事作戦の完全移行は先送りする」という結論に達した。
 それに対し、アメリカのクリントン国務大臣は「リビアへの軍事作戦はNATO主導が最も望ましく、我々は確実に次のステップに進むだろう」と圧力をかけている。
 これが遂行されれば、全ヨーロッパはイギリスを除き、リビアを皮切りに全中東地域への軍事作戦に関わらざるを得なくなり、アメリカが目論む、「EU諸国VSアラブの大戦争」に確実に一歩近づくことになる。
 もう一方の「世界経済崩壊シナリオ」は、経済大国である日本に起した巨大地震と巨大津波、そして長期的に日本経済を沈没させる原発事故により、莫大な借金を抱えた日本を引っくり返すことで可能となった。
 後は、アメリカが全地域から撤退して自国に閉じこもれば、世界の方が勝手に崩壊してくれるという寸法である。
 かくして世界中がボロボロになった頃を見計らい、アメリカが騎兵隊よろしく世界救出に出動すれば、世界はアメリカを救世主と認め、その王である大統領に「世界統一政府」の座に着くことを容認することになる。
 アメリカは、ホワイトハウスに限らず、アメリカ軍のトップも、最終的には星占いで決行日を決定する。これが分かれば、アメリカの魂胆の決行日がいつかの予測可能となるのである。
(11/04/02)
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