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第53回 『宮沢賢治/銀河鉄道の夜』
 別冊太陽の『宮沢賢治/銀河鉄道の夜』(平凡社)である。
若い人の中には、劇場用アニメ「銀河鉄道の夜」(日本ヘラルド)で、宮沢賢治の銀河鉄道を知った人が多いかもしれない。
が、意外とその前に「銀河鉄道999」(松本零士)の段階があるかもしれない。
銀河鉄道の夜を日本人の心の故郷と評する書評も多いが、この本も別冊太陽「日本のこころ」創刊50号記念として発行されている。
だが、内容はイタリアを舞台としたキリスト教的香りが滲み出る作品である。
宮沢賢治と言えば法華経に傾倒した宗教者としての顔があるが、この作品が生まれたのは彼の里に住んだ一人のクリスチャンの影響があったとされる。
事実「雨にも負けず、風にも負けず・・・・」は、そのクリスチャンの夫婦をモデルにして書かれている。
外国人がこの作品に触れて驚くのは、宗教色を出さないようにしなければならない日本の文壇の中で、唯一、宮沢賢治だけが異彩を放っているからだ。
作家が宗教色を出す事は欧米では当然のことなのだが、日本では異常、異端とされる。
しかし、日本人の心を最も的確に表しているのが、その異端とされるべき『銀河鉄道の夜』というのは、日本という風土から生み出された最大の皮肉ともいえる。
心が神に近かった賢治は、ブラックホール、パルサー、様々な天界の姿を、後に天文学者が発見する以前から、霊視で垣間見ていたと思われる。
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