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第61回 『異国人の見た幕末明治JAPAN』
 『異国人の見た幕末明治JAPAN』(新人物往来社)である。
今は異国人、外国人と呼ぶが、当時は異人と呼んでいたと思う。
写真機が全く普及していなかった時代に、異国人が当時の日本の様子を撮影していてくれたことは非常に有難い。
今の我々が見たら日本というよりも見知らぬJAPANという異国である。
侍の姿も、TVや映画で観る時代劇と大分雰囲気が違っている。
チョンマゲにしても時代劇より相当に細く、既婚女性はお歯黒で、今のイメージでは妖怪のように見える。
特に刀は、帯近くよりも大分前に出していたことも多くの写真で分かる。今の感覚では相当マヌケなスタイルなのである。
男も女も侍も町人も相当に汚く、ほこりまみれの着物に汚れた顔ばかりなので、風呂好きになったのは文明開花の後か、それ以降ではなかったのかとさえ思えてくる。
一番驚いたのは着物である。特に町人の着物はタンゼンと思ってもよく、今の時代劇よりゆったりダブダブに着ている。
それはそうだろう。今の着付けは帯もきついし、全体的にピッチリ締め付けた着方である。あれでは一生どころか一日も気楽に着ていられないだろう。
とにかく時代劇とは全く違うJAPANがここにある。果してどちらが本当の日本だったのだろうか?
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