◆『浮かぶ飛行島』
回は『浮かぶ飛行島』(講談社)である!
「南シナ海のまっただ中に、いま巨大な人工の島ができあがりつつある。聞けば飛行機の発着場という。ぼう大な量の鉄とセメントの構造物、その上を三千人の労働者が蟻のように働いて仕上げを急ぐ。一人の東洋人労務者の大胆なあやしい行動! 彼の知った浮かぶ飛行島の正体はなにか?」
・・・・で始る1939年(昭和14年)に発行された冒険活劇小説だが、現在、これが実際に日本で具体化されつつあり、21世紀の浮かぶ飛行場として現実になろうとしている。
手元にあるのは復刻本だが、戦前の『少年倶楽部』(講談社)に掲載されていた科学冒険活劇小説は、登場する巨大戦闘メカや話の展開など、まさに宮崎アニメそのものだ!
宮崎駿氏も子供の頃、この手の科学冒険活劇本は読んでいたはずで、今の若い人たちにとれば、この世界観は全く新しい感覚に写るだろう■





NO.22