◆『20世紀キッズ』
日新聞社がシリーズで刊行している「20世紀の記録」の内の一冊である。きたる21世紀を迎える前に記録としての20世紀を総括したい主旨で発行されていたものだ。
『20世紀キッズ』(毎日新聞社)は、団塊の世代なら誰でも分る表紙で、「鉄腕アトム」(手塚治虫)と「まぼろし探偵」(桑田次郎)が当時の世相を物語っている。
かく言う私も、まぼろし探偵の眼鏡(マスク?)が大好きで、駄菓子屋で買ってはまぼろし探偵ごっこをしていた。いろんな所で作っていたのか、時間差で3〜4種類ほど次々と出ていて、全部買っていたような気がする。記憶では10円だったと思う。当時のカップ入りアイスクリームが10円だったから、今の100円ほどの貨幣価値だっただろう。
巻き火薬を入れてパンパン撃つ演習ダマ鉄砲か、銀ダマ鉄砲を片手に(時には両手に)持って、架空の怪人を捜しては打ち合いをしたものだった。
この写真の子供はベレー帽を被っているだけ漫画の主人公に近い。TV版まぼろし探偵では、吉永さゆりが相手役で出ていたことを思い出した。
その頃の子供たちの日常を撮った写真が満載され、時々あの頃にタイムスリップして楽しんでいる。■





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