◆『超発明』 | ||
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真鍋博のようなハイセンスなイラストレーターはそう易々とは世に出てこないだろう。 21世紀をシャープに描けるデザイナーでもあった真鍋氏は、21世紀を待たずに2000年10月31日に世を去った。享年68歳。 アイデアマンでもあり、SFをこよなく愛した真鍋氏の傑作が『超発明』(講談社)だった。 「昼行燈」・・・明るい場所を暗くする電燈! 「帰還銃」・・・撃った弾が帰ってくるので何度でも使える! 「ドリル・ロケット」・・・地球に帰還する時、大気圏にもぐりこむ! 「固形酸素」・・・大気の薄いところで飲む酸素錠剤! 「逆噴水」・・・上空から雨を抜き取り集める噴水! 「3D碁」・・・碁盤をキューヴィック化して戦う! 「空砲」・・・大気汚染地帯に空気を撃ちこむ大砲! 「改良果実」・・・ミシン目入りリンゴ。スライスレモン。連房ブドウが実る! 「三次元鉛筆」・・・空気中に立体に描ける鉛筆! 「双鼻鏡」・・・遠くの香りを嗅ぐ装置! まるで『ドラえもん』のポケットから出てくるような超発明品が200ページにも渡って紹介されている凄い本である。 この本が1970年12月発行なので更に凄いのである。■ |
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