■西遊記/手塚治虫漫画全集17/光文社 昭和35年(1960年)11月20日初版発行/160円 /116ページ /A5 |
■(故)手塚治虫氏の代表作は数多くあるが、その中で一際輝くのが『ぼくの孫悟空(西遊記)』である! この漫画をリアルタイムで読んでいたとすれば、その人は間違いなく50歳以上というこ
とになるだろう。 とにかくモブシーン(群衆シーン)が多い手塚作品の中でも、『ぼくの孫悟空』ほど緻密に数多く描き込まれた作品は少ないと思われる。とにかく虫眼鏡で見なければならない
ほど人間一人一人が緻密に描き込まれていて、それも古代中国の服装の正確さには今でも
舌を巻くほどだ。 おそらく間違いなくモブシーンを描いていた瞬間の手塚氏は、自ら神の立場になっていたので
ある・・・・・そうでないと、絶対にこれだけの生きた漫画を描けるはずがないのだ!! |
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