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飛鳥昭雄の漫画家人生
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第77回 漫画「コミックウォーズ」 |
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平成2年(1990年)から『コロコロ・コミック』(小学館)で連載を開始したのが『コミックウォーズ』である!
企画構成者は、日本を代表するクリエーターであり、編集者、プロデューサー、TVタレント、作詞家、ラッパー、役者でもある「いとうせいこう氏」である。
これは読者のアイデアを漫画展開に反映させるというスタイルの漫画で、漫画界では画期的な作品だった。さすがいとうせいこう氏の企画である。
最初の段階で読者に世界観を設定し、自由に応募してもらう形をとった。
第一回目の葉書による応募総数は2万6千通を越えたので、筆者もいとうせいこう氏もその反応の大きさに驚いた。
しかし、悲しいかな『コロコロ・コミック』は月刊誌である。読者の葉書が作品に反映されるのは早くとも2ヶ月先。コレでは読者の熱も冷めてしまう。
ちなみに週刊誌の場合でも、反映されるのは3冊後、これでも遅いぐらいだろう。問題は葉書の到着が1日でもずれた場合で、そうなると更に反映されるのは次号となってしまう。
そんなあれやこれやで、結局、読者の熱が冷めて『コミックウォーズ』は頓挫してしまうのである。
しかし、中には物凄いファン(少女)もいて、熱烈なファンレター攻勢で筆者はタジタジとなるオマケがついた。
おかげでチョコレートやお菓子が編集部にバンバン届くことになり、嬉しいやら太り過ぎに気をつけたりで・・・・・・。
応募者には抽選で漫画の「特性バッジ」が贈られた。■ |
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