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飛鳥昭雄の漫画家人生
第39回  応募結果
 私が32歳の頃、それまで務めていた会社を辞めて、漫画家を目指して毎日原稿を描きまくっていた。

 その中で、イラストタッチの少年漫画に仕上げて「週刊少年サンデー」(小学館)の第10回新人コミック大賞に応募した。

 テーマはスポーツ漫画。題材はフリスビーである。

「ぼくらフリスビーBOYS」(飛鳥昭雄)として送った。

 漫画界では28歳を過ぎると殆ど没にされるので、26歳で応募した。

 28歳以上で新人の場合、担当する編集者が25歳前後なのでやりにくいからだ。

 第一次審査結果では、応募総数775編中390編が通過し、その中に残った。

 第二次審査結果では、247編が通過し、やはりその中に残った。

 第三次審査結果では、67編が通過し、私の作品もそこに残った。

 しかし、最終審査で「ぼくらフリスビーBOYS」は落選する。

 入選は「RENTED HOUSE」(のでらゆき)だった。

 しかし、高橋留美子女史の「うる星やつら」を担当していた大島記者から連絡がくる。

「フリスビー漫画でデビューしよう」

 思わぬ言葉だった。

 しかし、じつは「ぼくらフリスビーBOYS」を応募した後、別の内容のフリスビー漫画「おれはMr.フリスビー」を描き、同じ小学館の「コロコロコミック」の藤子不二雄賞に応募していたのである。

 そして7月、コロコロの平山副編集長から、直接、佳作入選の知らせが飛び込んできたのである。

 さあ困ったのは私だった。

 いくら努力してもダメなときは収穫はゼロなのに、来るときは両方から誘いが来てしまう・・・・世の中とはそういうものだということを痛感した。

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