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飛鳥昭雄の漫画家人生
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第30回 北海のエコー |
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アニメーターとして「サザエさん」を描いていた21歳の頃、しきりに自然科学を中核とする漫画を描いてきた。
これもその一つで、『北海のエコー』というタイトルで、北極界を舞台とするアメリカ基地で起こるストーリー漫画だった。
たしか集英社の「手塚賞」に応募したと記憶している。
この頃は、アニメの技術を習得していたので、色使いや塗り方は技術的にもそつが無くなっていた。
この絵は作品に挿入したものではなく、応募した後、改めて描いたものである。
絵の具はポスターカラー(不透明水彩)を使った。絵は既に無くなり、カラー写真だけが残っている。
『北海のエコー』はアラスカを舞台にした女性カメラマンの物語で、人に慣れた北極熊の存在が彼女の運命を大きく変えていく・・・・という物語だった。
ストーリー的には完成度は高かったのだが、登場人物をアメリカ人だけで固めたのがよくなかったらしい。
当時、「週刊少年マガジン」で、『白鯨』や『北極光』など、外国を舞台にした漫画が結構受けていたので、私なりに海外を舞台にした作品を描いたつもりだったが、新人としてテーマが生意気だったようだ。
一度、リニューアルしたい作品ではある。■ |
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