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飛鳥昭雄の漫画家人生
第11回  サリーの呼ぶ声
 私が小学校の頃、TV番組の主なものは、殆どアメリカのドラマだった。
ゴールデンタイムも、アメリカの番組が殆ど占めていたと思う。
 
 吹き替えをしたアメリカ番組を観ていたお婆さんが、「アメリカ人のくせに日本語が うまいのう」と言ったというのは当時では有名な話しだった。
 それらのアメリカ番組の中に、夜10時からやっていたのが『世にも不思議な物語』という怖い実話番組だった。

 いつも最初に同じ案内人が登場し、これは実話であると宣言する・・・・そこからドラマが始るのである。
 
作り物のドラマという雰囲気だったが、内容は演出が上手かったせいか非常に怖かった。
 
 こんなことが自分の身に起ったらどうしようと、本気で毎週考えたし、その夜は一人で便所に行くことも恐ろしくてできなかった。
音楽がまた恐ろしいのである。静かな曲だったが、それだけに不気味で、今でもハッキリと曲を覚えている。

 そこでいよいよ漫画だが、いつものように後先を考えずに描きはじめたのが今回の「サリーの呼ぶ声」である。

 ただしこれは、『世にも不思議な物語』で放映された内容で、後先を考えないというのは、最後までそれを描き切ることを真面目に考えず、ただただ怖い雰囲気だけを描きたかったので始めた・・・・ということである。だから、最初の一枚だけである。

 とにかく小学六年生の頃は、そういうことばかりしていたのだ

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