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第7回 『江戸川乱歩』
 
 私は大の江戸川乱歩ファンの一人である。
『少年探偵団』『怪人二十面相』で育った世代なので仕方が無いのかもしれないが、別に“エロ・グロ・ナンセンス”が好きというのではなく、乱歩の描く異様な世界観と、時代背景が好きなのだと思う。
エドガー・ア・ランポーを捩った名前も洒落ているが、今の時代なら“パクリ”という短絡軽薄語でお終いだろう。
この『江戸川乱歩』(平凡社)は、乱歩個人を色々な切り口で分析していて私のような人間にはたまらない魅力の本である。
怪人が生きていた時代は素晴らしい。今のように無味乾燥な時代を目指して、団塊の世代の日本人は生きてきたはずではなかったはずなのだが・・・。
あらためて江戸川乱歩を見直した時、心が潤ってくるのは何故だろう。この本は、それを思い出させてくれる一冊である。
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