◆『力道山』
ロレスといえば力道山、力道山といえばプロレス・・・そういう時代が戦後の昭和の中を駆け抜けて行った。
その“力さん”のことを甦らせた本が『力道山』(ダイナミックセラーズ)だ!
化け物と見まごうばかりの大男キングコングとの熱戦!
吸血鬼ブラッシーとの凄絶すぎる試合!
バス数台を引っ張るカルフォーンとの激戦!
不気味なマスクの実力派デストロイヤーとの死闘!
超人ルー・テーズとの世紀の名勝負!
謎の怪人ミスター]との血まみれバトル・・・・と数え上げればキリが無い。
そういう怒涛の男の人生が、ジャイアント馬場の監修で甦った本だったが、その馬場も今はこの世に無い。
考えてみれば、戦前、天皇を担ぎ出すことで世界制覇を考えていた田舎者が、世界から往復ビンタを食らわされ、意気消沈した日本人に勇気を与えてくれたのは、プロレスの力道山と、空手の大山倍達という二人の朝鮮人だった。■






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