◆『幕末明治・美人帖』
『ポーラ文化研究所が編纂した『幕末明治・美人帖』(新人物往来社)である。
目から鱗とはこの事だが、当時の日本の女性が如何に気品があったかがこの一冊から窺い知ることができる。
美人は今も昔もいるが、“品”だけは“心根”とか“精神”がイヤでも滲み出てくる。だから隠せない。
今のコギャル世代に違和感を感じるのは、おそらく女性としての“品格”を殆ど感じられないからだろう。
更に言えば、“品行方正”の気力を感じる事ができないからだ。
確かに写真という人の表面だけを写し取った画面から、内面は見えないかもしれない。
が、写真から何か内面から自然に溢れ出してくる”精神”が写し取られている気がしてならない。
品性や風格というものは、いくらゴージャスに着飾ったところで所詮はメッキに過ぎない。
私達は、けばけばしいメッキで化粧し、着飾っただけのイミテーション女性ばかりをあまりにも見慣れ過ぎているのかもしれない・・・・。■







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