◆『図説/死刑全書』
『今回は『図説/死刑全書』(原書房)である。
結構アブノーマルなネタだが、世界中の死刑のやり方と歴史を、詳細に検証し記録した希少本であることだけは確かだ。
前振りに以下の言葉が記されている。
「死刑とはたんに人を殺すことを目的とするのではない。
<死>そのものだけでは死刑の儀式は、決して完成しない。
それは多くの場合、見せしめの儀式である。
いかにして悪人たちを苦しめ、死にいたらしめるか。
<死にいたる過程>の考察が不可欠である。
<死にいたる過程>、すなわちどのようにして殺すかをめぐって、人間は能力の限りをつくし、多様で、残酷な死刑方法を生み出してきた。」
あまり知りたくない内容だが、作家として知っておかねばならないので購入した。
決してゲテモノではなく、死刑という現実に存在する行為と、歴史を真正面から取り上げている博物書である。■





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