『シャーロック・ホームズの冒険(NHKテレビ版)』(求龍堂)である。 私は英国の個性派俳優ジェレミー・ブレッドが熱演するホームズに魅入られた男の一人である。 最初、NHK版ホームズをTVで見たとき、正直呆気に取られた。 あまりにも従来のホームズのイメージと違っていたからである。 「これはホームズじゃない・・・・」 それまでのホームズ像は、あくまでも優男風でハンサムだったからだ。 一方のブレッドは厳つく凄みがあった。要はブレッドの個性が強烈過ぎたのだ。 だが、その後の私はブレッドのホームズ以外は全く受け付けなくなってしまう。ブレッド以前のホームズが全て無個性に見えてしまったからだ。 元々シャーロキアンだった私は、ブレッドが持病の心臓発作でこの世を去ったことを今も無念を感じている。 だが、ブレッドは今もDVDボックスの中で生きており、私を何度もうならせてくれる! この本はTV版に焦点を当てた私好みの一冊である。■ |
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