◆『廃墟をゆく』 | |
ベストセラーになった『廃墟遊戯』、『廃墟漂流』の、一連の廃墟シリーズを刊行しつづける小林伸一郎氏の撮り下ろし写真集である。 その本のタイトルは『廃墟をゆく』(二見書房)だ。 廃墟がなぜ人をこうまで引きつけるのか・・・・・それは今やどんどんと失われていく”アナログ”への限りない郷愁なのかもしれない。 人の温かみがあった場所、それは故郷を想う人の気持ちと会い通じるものが潜んでいる気がする。 最近、とうとうDVDの「軍艦島」を買ってしまった。 手垢のついた器、埃だらけの床、赤錆びた鉄柱、腐った水が溜まった水たまり・・・・ そういうものが一つ一つ、昔、ここで人が生活していたという血の通った臨場感を我々に連想させる。■ |
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