◆『日本の大女優/週刊平凡の時代』  
『日本の大女優/週刊平凡の時代』(マガジンハウス)である!
サブタイトルにあるように「懐かしきよき時代 輝いていた女優さん いま忘れていた感動が蘇る」は、まさしく団塊の世代の心をくすぐる殺し文句である。
21世紀を向える前、多くの出版社が20世紀の総括をまとめたMOOKを発行していたが、これもその1冊である。
「週刊平凡特別編集」とあるように、我々の世代で『週刊平凡』を知らない者はいないだろう。
芸能界を扱った男性週刊誌だったが、後発組の『週刊プレイボーイ』(集英社)の進出で、その座を追われて、やがて廃刊に追い込まれてしまう。
それまでに撮影された膨大な写真の中から、昭和を中心に活躍した我等のマドンナたちを復活させただけに、この本は買わざるを得なかった。
一番驚いたのは、「水戸黄門」でお馴染みの由美かおるがデビューしたのが、何と1966年だったことだ。
当時からあまり顔も体形が変わっていないのは流石だと思う。■

 NO.56