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 心霊 第43回
 「スピリチュアル」という分野が存在する。
 オカルトと言わずに、「精神世界」と比較的ソフトイメージで包まれた分野で、最近になって登場した。
 「月刊ムー」が一部の書店でスピリチュアル系に並ぶことがあるようだが、ムーはオカルト総合雑誌で精神世界だけを扱う雑誌ではない。飛鳥本も同様で、精神世界だけで納まる分野ではない。が、大きな書店ではない所では、スピリチャル系に並ぶかもしれない。

 スピリチュアルの意味は、奴隷になった黒人文化の「霊歌」らしい。が、今では、精神を高める、清める、癒す、マインドアップ等の分野として扱われはじめた。
 日本では「宗教」に関する書籍もスピリチャル系の棚に並ぶが、どうやらアメリカの影響を受けてのことのようだ。

 現在、アメリカでは、TVの前で「メリー・クリスマス」の言葉さえ大統領が使えなくなっている。多民族国家だからだが、特に最近アメリカでは白人の数より、プエルトリコ系、黒人系、アジア系が多数を占め、ケーブルTVでは英語よりもヒスパニック系の言葉の方が多用されている。
 アメリカでは英語が駆逐されつつあるのだ。イスラム教徒が増え、ユダヤ教徒もロビー活動が活発なため、特定の宗教を示すイエス・キリストの名に抵抗を示している。教育現場では、それに輪をかけて「進化論」と「無神論」が加わるため、20世紀末からアメリカは混乱状態に陥っている。

 昔のアメリカの学校では、授業が始まる前、祈りから始めるところが多かったが、上記の事情によりそれが難しくなっている。
 特にイスラム教徒の少女たちが、学校に髪の毛を隠すスカーフ「ヒジャーブ」を被ってくるため、水泳の授業を含め、多くの面で問題が発生している。イギリスなどEUでは政治問題化し、テロ問題を含めイスラム教徒を追い出す動きさえある。

 結果、無神論、一神論、多神論等とも衝突しないよう、アメリカは急速にスピリチャリズムを利用するようになる。宗教や宗派に関係なく、神は「霊的存在」とし、宇宙全体を支配する「意識体」なので、進化論を含め、そこに全部放り込めば、ほとんどの問題は消滅するということだ。

 進化論者に対しては、「生命を維持する精妙で複雑なシステムが偶然生まれることは考えにくい」とし、なんらかの知的設計者の存在を仮定する「インテリジェント・デザイン」という言葉で妥協するようになった。
 2005年8月、元大統領ブッシュジュニアは記者会見の席で、「公立学校では、インテリジェント・デザイン論を進化論とともに教えるべきとする。なぜなら、異なった二つの説から、どちらが正しいかを生徒に考えさせることは教育的に正しいからだ」とコメントした。

 日本と全く違い、欧米では進化論は旗色が悪く、特にアメリカでは土俵際まで追い込まれている。そんな状況で、進化論者にとっては、インテリジェント・デザインの名は救いになっている。そのため、アメリカでは進化論が「インテリジェント・デザイン論」に変貌し、多くの学者たちも支持しはじめている。

 神は認めないが、肉体をもたない霊的存在「宇宙的意識」なら認めるというわけだが、こうしたスピリチャル系の動きは、一歩間違うと神から肉体を与えられなかった悪魔に対する「悪魔崇拝」に結びつく。「エンティティ崇拝」もそのひとつである。

 現在、ユダヤ人が新約聖書の一部を削除する政治運動を欧米中心に開始した。それは以下の聖句である。「民はこぞって答えた。『その血の責任は、我々と子孫にある。』」(『新約聖書』「マタイによる福音書」第27章25節)これがナチスのユダヤ人への「民族浄化の大量虐殺/ホロコースト」の原因と指摘している。

 今のアメリカは、中国の潤沢な資金がないと何も出来ない国家に成り下がり、貧しい国民を皆保険で救うことにも大反対し、石油を強奪しに戦争を吹っかける国家となった。そういうアメリカに神の祝福がいつまでも続くとは到底思えない。というか、天界の四隅に殺戮の天使が立った1998年8月をもって、大きな意味でアメリカは神の敵となった。
 狡猾な悪魔側の戦略が、今のアメリカの動きの中に隠されている。

(10/04/05)
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