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 怪奇 第43回
 人間は「怪奇現象」を恐れる分だけ、逆に怪奇に興味を持つようだ。怖いもの見たさとはこのことで、「お化け屋敷」「ホラー映画」が受けるのは、人間の複雑な心理の成せる業ということだろう。
 理解できない現象に遭遇することは、長い一生の間にそう何度もあることではない。筆者も例外ではない。稲川順二ばりの経験は無いが、近いものなら何度かあり、その内、徳間書店から心霊本として出すことになるだろう。

 最近も、タレントの間で話題になっている「小さな小父さん現象」と言うのがあるが、実は筆者も今年の春に遭遇した。

 2009年3月、筆者は学研「ムー」の取材で京都府の丹波にいた。物部氏の正体を確認すためだったが、その取材日程の間、奈良で卑弥呼の時代の遺跡が出たというので、最後の日は遺跡調査に赴くことになった。
 ところが、その前夜に泊まったホテルで、深夜、妙な音で目が覚めたのだ。
「パシッ!」
「パシッ!」
 と、何かが弾けるような音がして、何となく電気のスパーク音と似ていた。それが一箇所から出ていれば、漏電の可能性があったが、部屋の片側のあちこちでしている。

「何だろうか?」と思いながらも眠いので、そのままウツラウツラとすると、スパーク音と一緒に何かが動いている気配がした。
 薄目を開けると、真っ暗な部屋でスパークと共に小さな人影のようなものが見える。それは10センチほどの小人ぐらいの大きさで、頭が禿げ上がっている。そいつがパシッパシッと瞬間移動しているのだ。夢ではない。ちゃんと目は覚めている。

「ははあ、コイツが小さな小父さんか・・・・・・」

 そう思った筆者は、タレントや歌手がコイツと遭遇するのは、全国を移動するため見かける確率が高いと分かった。また、タレントならコイツとの遭遇は話のネタになるが、一般人は信用を失うことを恐れて話さないとも思った。

 それでも、こういう現象に慣れている筆者は、邪魔くさいので寝てしまった。その直後、小さな小父さんの反撃を受けることになる。

 「バッシィィイイイイン!!」

 強烈な電撃を右二の腕に食らった。正しく電気が走ったのだ。電気を“圧力”というのはよく分かる。その瞬間、尖った物体を感じたからだ。

 「くそっ、やったな!?」

 電気をつけた筆者は、急いでベッドの中を探ったが、そこにおらず、周囲からも消えていた。痛みを感じた腕を見ると、赤く充血した小さな膨らみがあり、2つの赤い点が滲んでいる。
 それはまるで「スタンガン」で電流を流された傷跡に見えた。どうやら小さな叔父さんは、相手にされない腹いせに一発電流をかましていったらしい。

 勿論、小さな叔父さんの正体は、生まれて間の無い河童(グレイ)で、好奇心から人に近づいては悪戯をするようだ。10センチほどだからよかったが、成獣なら大変だ。相撲をとるぐらいでは済まないかもしれない。今も、京都の某ホテルのあの部屋には「河童の通り道」があり、宿泊客を脅かしているかもしれない。

(09/08/14)
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