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飛鳥昭雄の漫画家人生
第97回 ミステリーサークルの謎を追え!!
 「ワンダーライフ」(小学館)で『ショック・サイエンス』を連載して人気を博していた頃、小学5年生から依頼が来て、ミステリーサークルの謎を漫画で解きあかしてほしいと言ってきた。
引き受けたのはよかったが、よく聞くと、企画しているのは100ページの特別付録だという。それを一人で描くわけなので大変な仕事だった。

 1991年2月号の付録なので発売は1月になる、だから90年12月は年末進行で印刷所が休むため、〆切は11月中ということで強行軍になった。
その頃、早稲田大学の大槻義彦教授は「火の玉博士」の異名でTVにもよく登場し、つくば大学の敷地を借りてプレハブを立て、そこでプラズマ実験を行っていた。

 そういうことで、大槻教授をはじめて漫画の中に登場させ、何とか収めることができた。
それでも10ページほどあまったので、超能力を持ってしまったアメリカのスーパーコンピュータの物語を加えることになった。付録のタイトルは『ミステリーサークルの謎を追え!!』で、構成は「第1章 ミステリーサークルの謎を追え!!」「第2章 火の玉ミステリーを完全解明!!」「第3章 超能力・コンピュータの登場!!」となった。

 登場人物はあすかあきお&サイ九郎コンビで、2005年1月時点では、まだ単行本化されておらず、幻のあすか作品になっている。
後で、大槻教授に付録漫画を1冊進呈したが、大変喜んでくれたので作家としても満足である。

 じつは、あすかあきお&サイ九郎コンビの作品で、付録などの特別作品に関しては、本道と差別化する意味で一つの仕掛けがしてある。それは、あすかあきおの眼鏡で、本道の作品には光が入っているが、学年雑誌には入れていないのだ。

 最近、工学社から出た『ミステリー大全』の4コマのあすか漫画は、両端だけに光を入れている。こういうイタズラというか差別化(区別化)は、作家的には結構おもしろい。

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