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飛鳥昭雄の漫画家人生
第96回 超古代文明消滅の謎
 1994年12月発行の「フレッシュ・少年ガンガン/冬季増刊号」(エニックス)で、前作の『第9連結彗星・木星大衝突へのカウントダウン』に引き続いて、岡留斗くんの活躍を描いた。
メガ・サイエンスコミックシリーズ第2弾は“ムー大陸”がテーマで、ジェームズ・チャーチワードが日本軍と関係していたというハードな内容だった。

 当時の担当編集者が、どうしてもこのテーマでやりたいということだったので描いたが、筆者的には小学生には難しいと考えていた。
案の定、読者には難しかったようで、人気投票の結果はあまりよくなかったようだ。
それでも50ページの中で、できるだけ分かりやすくしたし、今読み直していてもこれ以上分かりやすくできないだろう。

 とにかく小学生を相手にするような場合、怪獣、人面犬などのテーマの方が馴染むのだが、このあたりのサジ加減を少し読み違えると、最後は作者の責任でおしまいになってしまうのである。

 新人漫画家が大きく成長できるかどうかは、どんな編集者とめぐりあえるかどうかにかかってくる。つまりある程度は運次第ということだが、それでも長い間あきらめずに作品を描き続けていけば、いずれはどこかで引っ掛かるものである。要は諦めないことが成功の秘訣ということだ

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