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飛鳥昭雄の漫画家人生
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第80回 お助け仕事人 |
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『お助け仕事人』は、1986年の「コロコロコミック(増刊号)」(新年号・夏休み号)で、2作だけ描かれている。
"疲れ果て、落ちぶれはてた人々を救うため・・・・正義の商人、祭商人(まつりあきんど)参上!!”
・・・・という今でも通用する時代背景を背負って登場した、ガッツとパワーのスーパーボランティア漫画だった。
助けを求めたい人は、рO0(00)0000を回すと「お助け仕事人協会」につながり、そこから祭商人が派遣されてくる・・・・・
1作目は、大型ラーメン店の進出で、今にも潰れそうな小さなラーメン店を助ける内容だった。
取材のため、編集と一緒に東京で一番美味いというラーメン店を訪れたが、これが噂どおりの味で、編集に聞けば細かく刻んだ葱(ねぎ)を焼き上げ出汁にぶちまけてあるからだという。
さっそくそのアイデアを参考にさせてもらい漫画の中で使わせてもらったが、主人公独自のアイデアで起死回生の大博打で大勝利する!
2作目は、スーパーVSドンゾコ商店街の「つなひき勝負」がテーマで、大型スーパー側は金に物を言わせ、現役のプロレスラー、力士、柔道家をPRを兼ねて出場させ、一気にドンゾコ商店街を葬り去ろうと画策する。
対するドンゾコ商店街側は年寄りと女子供だけ・・・・そこへ登場するのが、ど根性とアイデア勝負の祭商人というわけだ。
「今回の勝負・・・・なんかおかしいで」
そうなのだ、今回のつなひき勝負には裏で「のっとり仕事人」が動いていたのである・・・・・という当時のバブル時代の背景が見え隠れする。
1作目と同様、奇抜なアイデア勝負で敵をかく乱し、最後はとんでもない手段で敵を打ち負かすのである。
筆者が「コロコロコミック」で学んだことは、「何事も絶対に諦めず、起死回生の大逆転劇で人生に勝利せよ」という、当時のコロコロを飾っていた漫画主人公たちの熱い血潮のような熱気だったように思える。
これは今の筆者のスタンスにもなっている!■ |
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