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飛鳥昭雄の漫画家人生
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第54回 ごちゃりん時代 |
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最近、写真を整理していたら「ノンくんモンくんの冒険」と一緒に『少年サンデー』(小学館)に送った「ごちゃりん時代」の写真が出てきた。
「ノンくんモンくんの冒険」は原稿は残っているが、「ごちゃりん時代」は、何方かに差し上げたかで手元に残っていなかった。
それが写真として全ページが残っていたので嬉しい限りである。
たしか父が「描いた証拠に残しておこう」と言ってカメラ撮影してくれたのだ。
接写ではなく、庭に降りて手で持っていたため当時の筆者の指が写り込んでいる。
今回はトリミングしたが、枠の外に当時の庭木が写っているのが懐かしい。
見ても分かるように、「ごちゃりん時代」はアメリカのハンナバーバラの真似である。
それを天下の小学館に送ったのも若気の至りということだが、まだ社会の仕組みも分からない小学6年生だったので仕方が無いだろう。
それが結果的に、ユーカリ社というファンシー商品製造会社の企画室で働いていた時、ハンナバーバラと契約した為、筆者が絵を担当する事になるとは、本当に運命とは分からないものだ。
筆者が子供の頃からハンナバーバラの絵を描きたいと思ってきたので、向うからその機会がやって来たというなら、まさしく幸運を引き寄せる「マーフイの法則」である。
人は自分が望む人間になっていくというが、筆者の経験から言うとそれは事実である。
『聖書』の「求めよされば与えられん」は、人生の全てに共通する黄金律である。■ |
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