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飛鳥昭雄の漫画家人生
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第23回 宇宙のパイオニア |
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『宇宙のパイオニア』は、私が高校生の頃に連載していた漫画である。
とは言っても、高校の学級の後にある掲示板に、月一度の割で張っていたのだ。
なぜか校長も、教頭も、学年主任も、担任も、何の文句も言わなかった。中学校でも同じだったし、当時の学校の方が今より張るかに融通が利き、ゆとりもあったのだろう。
9号までつづいたので、9カ月連載だったのだろう。
ちょうどTVでは「宇宙家族ロビンソン」が放映され、第一次SFブームが起きていたのだ。
ちなみに第二次SFブームは、「スターウォーズ」「宇宙船館ヤマト」で盛り上がった1978年だった!
『宇宙のパイオニア』は基本的に「宇宙家族ロビンソン」の亜流で、スパイの妨害で宇宙の迷子になり、次々と奇妙な惑星に降り立って事件が起きるという設定だ。
高校では先生たちが皆、我校から漫画家が誕生する・・・・と言っては応援してくれた。
今回の表紙は、惑星を一箇所に集めて増殖させる力を持つ“謎の塔”が舞台になっているが、毎回、奇抜なアイデアで作品を描いていた。
管理教育ではなかった頃の、古き良き日本の懐に抱かれながら、私は漫画家への道を歩んでいった。■ |
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